2026年2月6日金曜日

地下鉄からの手記 - WK 5 & 6, 2026 -

先週の事ですが、私が30年くらい前の米国に留学していたころの日本人仲間の一人だったHと飲みに行きました。じつのところ約20年ぶりの再会です。

そいつは比較的アクが強い日本人留学生のなかでも抜きんでてアクが強いやつです。留学した当初は英語がまるでダメだったけど、向こうの店員とかに物おじせずガンガンでかい声でクレームを出して、皮のボンバージャケットを買う際には、相手のささやかな落ち度に付け込んで大きなディスカウントを勝ち取っていました。

彼より少しばかり英語が喋れたせいで助っ人として呼ばれた私は、一言も口をはさめず、あっけにとられて事の成り行きを見守るだけでしたね。

彼は勉強が大の苦手でしたが(いったい何しに留学したんだろう)、決してハンサムというわけではなかったにもかかわらず(見た目は渥美清を武闘派にした感じ)、絶えずアメリカ人の彼女がいて、彼女たちの絶大なる手助けを得ながら無事にbachelor degreeを取得して帰国しています。

そんなやつなので一介のサラリーマンに甘んじるはずもなく、一人でいろいろ事業を立ち上げたりして、いっときは生活保護一歩手前までになったりしたこともあったけれど(なんでも詐欺にあった挙句、心労で体を壊していたらしい)、最終的にひと財産(オレみたいなサラリーマンとはケタが違う)を築きあげ、いまは奥さんと犬一匹とともに暮らし、気に入った相談を受けたらコンサル的な仕事を単発でやったりする悠々自適な生活をしているようです。生きざままでフーテンの寅さんを荒っぽくした感じや。

そのH曰く、これこれこういう理由で高市とトランプはこうだから今後世界はこうなってこうだから5年後には円高や!とかを夜中まで延々吹聴されまくったので、結局『FY2026 第三四半期レポート - Stage 07/40 -』で書いたFrontdoor Inc.(FTDR)の追加獲得の原資は、もともと楽天マネーファンドの一部を解約してドルに換えようとしていたのだけれど、それはやめて代わりにUS$MMFから充てました。

これでよかったんかどうかはわからんが、学生時代はHのやつに散々振り回された(人をそそのかす能力は天才的なものがある)ので、このまま引き続き振り回されるのも乙なものかと思う次第である😆

しかし数十年ぶりに会っても、まったく気兼ねなく話せる友人というのはいいですね。愉快・痛快な飲みでした。

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先日たまたまNHK BSで映画『砂の器』をやっていたのを観ました。途中から観たのですが、もうアカン、丹波哲郎が語る、あの巡礼の旅が始まったあたりから涙がとまらなくなってしまいました。私にはムスメ(10)とムスコ(7)の二人の子供がいるのですが、正直オヤジを見る目の力はムスコの方がストレートかつ強いです。小さい男の子にとっては父という存在はやっぱり何物にも代えがたいものであって・・・。そういうのもあり、あの駅の場面とかは・・・

そんなわけで早速新潮文庫の『砂の器』を買ってきました。


中学生のころ、親戚の家にあったカッパノベルズの『砂の器』を背伸びして読んだ記憶はあるのですが、そもそも内容を咀嚼できていなかったし(できるはずがない)、あらためて映画の余韻に浸りながらじっくり読みなおしています。

もともと同作品は1960‐61年に新聞連載されていたようです。当時の東京では、たとえば銀座のバーのようなところに勤めるうら若いきれいな女性が、玄関ひとつで屋内の廊下、便所は共同(風呂はなかった?)みたいなアパートに、男子学生やサラリーマンたちと平気で暮らしていたんですね。

ワイルドやなあ。

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ちなみに私が出社するのは月にせいぜい2~3回で、地下鉄に乗ることはめっきり減ってしまいました。まあ、一人分のスペースを世の中に還元していると考えています。

あとドストエフスキーの『地下室からの手記』は読んだことはありません😅

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