Power over spice is power over all.
映画『デューン 砂の惑星 part2』
『FY2025 第三四半期レポート -ステージ03/40-』で書いた通り、2025年1月に大幅にポジションを減らしたMcCormick & Company,Incorporated(MKC)ですが、The 3rd Man's Fundの最初の10年間のポートフォリオにおけるアイコニック的な存在でもありますし、今後もそれなりに期待はしているので、しっかり2024年度を振り返ってみます。
MKCはWe flavor every sip and biteを標榜し、スパイス・フレーバー・シーズニング・食材量・簡易食品を提供する世界的企業です。
Dividend Championsのリスト。農林中金<パートナーズ>長期厳選投資 おおぶねの運用レポートではありません😀
ちなみに米国個別株式投資を始めたころはDividend Championsのリストが主なソースでした。昔は気軽にエクセルファイルをダウンロードできたのですが、いまはメールアドレスを入力して入手する形式になっているようです。もう私は連続増配には全然こだわっておらず、久しく利用していないですね。
【初回の獲得】
初回獲得は2015年1月
【参入障壁】
少し古いですが、農林中金<パートナーズ>長期厳選投資 おおぶねの2019年9月の月次レポートによると、MKCの調味料(Consumer Segment)は、北米や主要欧州諸国において市場シェアが40~50%とのことです。口の中に入るものですし、特にスパイス(だけではないですが)は、一般的な消費者にとっては、ころころメーカーを変えるようなものではない、と思います。
B to BであるFlavor Segmentでは、食品・飲料メーカーが調味料のパートナーを変えることのスイッチングコストは、安定供給と味の保証という点で、とっても高くつきそうです。
【世の中に提供している価値は?】
ヒトにとって舌は永遠のモチベーションです。それは世界史を勉強すればわかります。英国が日の沈むことのない大帝国を築き上げられたのは、あの島国のメシがまずかったからだし、漢民族がその昔、圧倒的な技術や軍事力を誇りつつもCenter of the world(中国)と称して万里の長城の内側にこもっていたのも、かの国のメシがうまくて外に出ずとも事足りていたからです(独断と偏見)。
MKCはその人類のモチベーションに、信頼・安定という付加価値を加えて世界中に提供しています。
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ただそのMKCが生み出す企業価値がいささかものたりない。
“Heat is not merely a trend; it is a sustainable flavor profile that is ubiquitous in food and beverage categories.”
情報開示:この記事を書いている時点でMKC200株保有
このブログでのMKCについてのその他の記事はこちら。
Appendix
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