2024年8月29日木曜日

優良企業をつくる問い ‐ Nomad Investment Partnershipのレターと『ユニクロ』を読んで ‐

あらゆる疑問は、煎じ詰めれば、たったひとつの疑問にたどりつく。“その存在意義はなにか?”だ。

フランク・ハーバート 『デューン 砂漠の救世主』 酒井昭伸・訳 ハヤカワ文庫

日米の各企業、ならびにファンドは定期的にレポートを作成します。アニュアルレポート、有価証券報告書、決算説明会資料、マンスリーレポート等々。それらのなかでダントツで面白かったのは、かつてのRollins, Inc. (ROL)のアニュアルレポートならびにプレゼン資料でした。

なんせ紙面が人類に友好的な虫だらけでしたからね。アレ、生理的にダメな人は読めなかったと思います。それがここ最近はすっかりマトモになってしまって、ただでさえつまらない世の中がさらにつまらなくなっています。S&P500に採用されてしまうってのも考え物ですな。

そんな中、ROLとは違った意味で面白いのがNick SleepさんとQaiz ZakariaさんのNomad Investment PartnershipによるLetters to Partnersです。

2024年8月24日土曜日

カジノにおける長期投資Big Shotsの動向 -2024年2nd Q-

We are comfortable outside the normal

-  Founder's video, DISCIPLINED GROWTH INVESTORS


2024年4月の日経新聞朝刊に、日本における投信の平均保有期間が2.9年になったとの記事がありました。10年前に比べて1年近く伸びたそうです。(『投資信託の保有期間、長期化傾向が定着』) 個人的にはよいことだと思います。やはり投信というものは、資産の一部として長期で保有すべきものであると考えます。

ただしその投信(インデックスを含め)の中身が目まぐるしく回転しているようだとどうでしょう。知らず知らずのうちにカジノでのギャンブラーになってしまっているかもしれません。米国での話になりますが、『The Decline of Long-Term Investing』によると、1950年代の株式平均保有ピリオドはピーク時に8年に達していたのが、2020年6月時点ではわずか5.5か月になってしまっているとのことです。

こりゃカジノで酔っ払って踊らされているようなものですね。千鳥足の人々が増えると、先だっての日本株式市場におけるルーレットのような株価の回転を見てぶっ倒れてしまう人が出てきます。んなところで寝そべっていたら、身ぐるみ剥がされますぜ。

さて、各大物ファンドマネジャー(Big Shot)の2024年の2nd Qの株式ポートフォリオが公開されました。たてまえは余興、実は虎視眈々と投資先の開拓を狙って、厳選・長期の腰の据わった株式投資を行っているんじゃないかなあと思われるBig Shotsの動向をチェックしてみたいと思います。

飲みすぎの方は、どうぞお引き取りを。

2024年8月16日金曜日

カジノにおける長期投資Big Shotsの動向 ‐ 新メンバー -

趣味+若干のスケベ心でやっております各大物ファンドマネジャー(Big Shots)の株式ポートフォリオの確認ですが、2024年の2nd Qが公開されています。さっそくレビューをしたいところですが、1st Qのメンバーに以下の通り2つ追加することにしたので、どういうファンドか、ちょっと紹介をしておこうと思います。

  1. DISCIPLINED GROWTH INVESTORS (DGI)
  2. WEDGEWOOD PARTNERS

DISCIPLINED GROWTH INVESTORSは『一流投資家が人生で一番大切にしていること』(ウィリアム・グリーン著、依田光江・訳、早川書房)で紹介されていた、元海軍将校のフレッド・マーティンが率いるファンド(というより運用会社といったほうが正確かな)です。

2024年8月4日日曜日

ポートフォリオは円(グラフ)で見よ ーNVICの米国厳選投資編 第7期ー

暑い日が続きます。今年も2月あたりから夏に備えてけっこうランニングをやって汗をかいてきたんですけどね、先月ムスコ(6)に手足口病をうつされて出鼻をくじかれた。あれ、大人がかかると結構しんどいです。

夏のイベントはしばらく小休止ですが(逆に仕事が忙しくなる)、後半から秋口にかけてはまたキャンプやら旅行やらがあるので、しっかりと体調は整えておきたい。