「それで、ちょっと考えてみて。もしあなたが、誰かと一緒に車で長い旅行をするとするわね。パートナーを組んで、ときどき運転を交代する。それでそういう場合にあなたは、相手としてどちらのタイプを選ぶかしら。運転がうまいけれど注意深くない人と、運転はあまりうまくないけれど注意深い人と」
村上春樹 『スプートニクの恋人』 講談社文庫
昨年まではThe 3rd Man's Fundといざ・波に分けていましたが、『投資家K.のアニュアルレポート 2022 前編』で書いた通り、株式投資にかけるリソースを極力少なくするため、ひとつに統合します。シン・サードマンですね。2022年末のポートフォリオは以下の通りになっています。
計19企業。
理想は5-10企業です。ティリングハスト氏の言うところの「特徴」にエッジが効いている企業・事業にこだわって、なるべく数を減らしていきたいと考えています。
3つの作戦(参考記事『令和の改新、最終章 -作戦術の導入ー』)のバランスは以下の通り。
2021年末は、Jupiterが41%、Marsが35%、Plutoが24%で、Plutoの増強が課題でしたが、あんまり改善されていません。Jupiterが36%、Marsが37%、Plutoが27%となっています。でもまあ、為替の影響もあるしなあ。
これらをなるべく30%ずつのバランスに保ちたいところです。
では作戦ごとにみてみます。
Operation Jupiter(拡大と発展)- 世界的なミドルクラスの増加を追え -
マコーミック(Jan 2015)
アボット(Sep 2010)
P&G(May 2014)
ゾエティス(Oct 2018)
サカタのタネ(new kid, Oct 2022)
クボタ(Jun 2021)
世界(全人類)を相手、と考えますとやはり食と健康にフォーカスされてきますね。エネルギーも重要なテーマですが、そのへんはコモンズやスパークスの投資信託を通して日立製作所や三菱商事に投資しておくことで満足です。
人類は「考える」方向に進化してきたのです。その考えるを阻害される要因、たとえば暑さ寒さ、飢え、痛み(病魔)等は許されざる存在なのです。そこんとこ、よろしく。
Operation Mars (闘) - 米国の人口動態とその購買行動に的を絞れ -
こちらの作戦のメンバーは以下の通りです。
トラクターサプライ(Jun 2020)
プール・コーポレーション(new kid, Feb 2022)
ホーム・ディーポ(Mar 2020)
フロア&デコア(Aug 2021)
ローリンズ(Mar 2016)
A.O.スミス (Jul 2017)
ユーホール(new kid, Nov 2022)
うん、V.R.I.O(Valuable, Rare, Inimitable, Organized)なメンバーが揃ってきた実感があります。金利動向的を鑑みますと株価は不遇がしばらく続くと思いますが、正直苦になりません。満足いく強化ができたと思います。2022年の最大の収穫でした。
Operation Pluto(死と再生)- 列島社会と人々の意識の変化を見据えよ -
eBASE(new kid, Jan 2022)
システムディ(Dec 2018)
鎌倉新書(Returned, Jun 2022)*第一期はFeb 2015
ステップ(Jan 2016)
キーパー技研(Dec 2019)
ニチハ(new kid, Dec 2022)
とてもきらびやかな(笑)メンバーです。まぶしくて見ていられません。
返す返すもキーパー技研を2020年の9月に一部放出してしまったことが残念でなりません。しっかりと本源的価値を見極めないとね。
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それにしても、
そんなにハイテクが嫌いになったのか、サードマン。
とゾーフィ兄さん(誰やねん)に苦言を呈されてしまいそうなポートフォリオですね。
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