2022年1月16日日曜日

投資家K.のアニュアルレポート 2021 (後編 Eyes on the Horizon )

Wise men say
Only fools rush in
George Weiss / Hugo Peretti / Luigi Creatore 『Can't Help Falling In Love 
Eyes on the Horizonと題し、我が投資活動の2021年の展望をみていきます。ちなみにFeet on the GroundとEyes on the Horizonは、Deere(DE)のアニュアルレポートによく使われていたフレーズです。最近はどうだか知らないけど。

引き続き2022年も、Capital allocationは以下の通りの優先順位で行きます。

収入-(生活費+娯楽費等々)= 0. 投資用可処分所得
  1. 当座生活予備費
  2. 企業型確定拠出年金
  3. 汝の父を敬え作戦
  4. The 3rd Man's  Fund &『いざ・波』
  5. ESPP

企業型確定拠出年金は天引ですので半ば強制的なものにまります。会社をクビにならない限りこのまま継続。たわらノーロード先進国株式一本。ほかに選びたいものが無いのでこれだけ。

また5.の以前勤めていた会社(米国系ヘルスケア)のESPP(Employee stock purchase plan)で購入してそのまま持っている株式は、Dripで配当が自動的に再投資されるので、特になにも意識して行いません。たぶんこれだけで10年後にはいわゆるひとつの「2千万円」は達成できると皮算用をはじいています。

3.の汝の父を敬え作戦は、現在利用している以下の4本の投資信託をそのまま同じ割合で継続して積み立てていきます。

  • 楽天・全米株式インデックス・ファンド
  • ひふみプラス
  • 農林中金<パートナーズ>長期厳選投資おおぶね
  • スパークス・新・国際優良日本株ファンド

いまのところ変更をするつもりはありません。まだ先の話ですが、子供たちが中学卒業のタイミングで含み益が出ていたら定期預金に変える、含み損の場合はそのまま積み立てを継続というふうに考えています。

それで4.ですが・・・

これまでは新規の資金投入はThe 3rd Man's  Fundに限っていたのですが、今年は『いざ・波』に積極的に投入していくことになりそうです。

理由としては、この二つのファンドを横断して発動されている3つの作戦(参考記事『令和の改新、最終章 -作戦術の導入ー』)のバランスが昨年末で大きく崩れたからになります。





ここのところの日本株式の、とくに小型の株価の下落の影響が大きくでています。これらを30%ずつのバランスに保つことを念頭に入れながら行動をします。

では作戦ごとにみてみます。

Operation Jupiter(拡大と発展)- 世界的なミドルクラスの増加を追え -



こちらの作戦のメンバーは以下の通りです。

マコーミック(MKC)
アボット(ABT)
ジョンソン&ジョンソン(JNJ)
ゾエティス(ZTS)
P&G(PG)
クボタ(6326)
アイデックス(IDXX)・・・これからのOUSへの展開を期待
大阪有機化学工業(4187)・・・製品の風下は世界に広がっているから

ここが10%程度オーバーなので、慎重に減らします。すでにブログで書いた通りJNJは全ポジション解消予定。これを一部作戦Marsにアロケートすることを考えています。Marsでは1社、新規で獲得候補あり。

また作戦Jupiter内で、新たに1社の日本企業も検討中。


Operation Mars (闘) - 米国の人口動態とその購買行動に的を絞れ -


こちらの作戦のメンバーは以下の通りです。

トラクターサプライ(TSCO)
ウォルマート(WMT)
プロッグ・ホールディング(PRG)・・・構想外
A.O.スミス(AOS)
クロロックス(CLX)
ローリンズ(ROL)
フロア&デコア(FND)
トロ・カンパニー(TTC)
フロントドア(FTDR)・・・構想外
ホーム・ディーポ(HD)

ここは整理が必要です。長期的な米国の住宅需要の強さは微塵も疑っていないのですが、直近の金利動向や住宅価格、中古住宅の在庫の推移等々を見ていると一時的に住宅周りの事業が弱くなる可能性があり、なおかつ米国株式の相場動向から考えて時価総額の小さめな企業の株価はおおきく下落する可能性があると判断したので、PRGとFTDRはいったんメンバーから外します(すでに1/14時点で実施済み)。

個人的にはここのところの米国株式市場は、“Fools rush in”な状態だと考えています。Foolsが逆回転を始めると雪崩を打った状態になるので、その状況下ではやはり確信を持てる企業の株式だけを持っておくに限ります。

反省点としては、PRGもFTDRもまだまだスピンアウトしたばかりの会社なので、もうちょっとじっくり見てから獲得するか否かの判断を下すべきでした。まさしくワタクシこそがFoolですね。

現保有企業と1つの新規獲得候補をじっくり調べながら、どれに資金を回すかを考えたいと思います。



Operation Pluto(死と再生)- 列島社会と人々の意識の変化を見据えよ -


こちらの作戦のメンバーは以下の通りです。

ステップ(9795)
セリア(2782)
日本SHL(4327)・・・構想外
鎌倉新書(6184)
アイ・アールジャパン(6035)
システムディ(3804)
キーパー技研(6036)
エックスネット(4762)

4327はすでに放出済みで、かわりにeBase(3835)を獲得しています。

9795をのぞくと価格的にはずいぶん下がってきました。これからこちらも時間をかけてひとつひとつレビューしていき、取捨選択を進めていきます。印象的には弱い企業はないと思うのですけど。

***

ピーター・リンチさんは投資先を選択する三つの要素として、芸術・科学・地道な情報収集を挙げています(『ピーター・リンチの株の法則』ダイヤモンド社)。私はどちらかというとご都合主義的な妄想(自分では芸術のつもり)で選んでいたきらいがあるので、今年はなるべく各企業(事業)の強みを数字をしっかり見据えて判断していくことに注力したいと思います。

不思議なものですが多くの識者が指摘している通り、継続して利益を出し続けることのできる企業の株式は、やはり長期的に上がっていくものなのです。

歌にもある通り、世の中には変わらない真理というものがあるのでしょうね。

Like a river flows
Surely to the sea
Darling, so it goes
Some things are meant to be

踊らされずに、踊り続けましょう。


情報開示:面倒くさいのでSkip

過去のアニュアルレポートはこちら

【参考資料】『Can't Help Falling In Love』by UB40



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