黄色は新規獲得、青は放出、紫は一部放出、緑は追加獲得 |
ネットでサッカーのワールドカップ・モスクワ大会での、日本人サポーターの試合後のゴミ拾いの記事を読みました。今大会に限らず、またサッカーのみならず、他のスポーツの大会等でもよく話題になっている気がします。
これはとても素晴らしい行動だと思いますし、もし私が試合を現地で観戦したら同じことをすると思います。それを踏まえて言わせてもらうと・・・
この行動は絶対にグローバルにはひろがりませんね。なぜって、とっても生産性が低い行動だからです。
なんでわざわざ休みを取って、遠路はるばる外国までスポーツ観戦を楽しみに来ているのに、その貴重な時間を費やして後片付けをしなきゃならんのだ、非生産的な余暇の過ごし方じゃないか!というのがグローバルスタンダードです。んなことするヒマあったら、勝利の美酒か、やけ酒だろう。
私も長年、米国を含む外資の(いちおう)グローバル企業に勤めてきていますが、そこに勤めるホワイトカラーの主なメンバーが日がな一日考えているのは、どうやってそのゴミ拾い的な、額に汗をかいたり足を使って稼いだりする仕事を自分たちから遠ざけるか、です。そんなもん、オレたちのする行為ではない。やるべきことはほかにある。やるべきことに集中し、さっさとおウチに帰る仕組みを作るために、手や足ではなく脳みそを動かす。
その結果、外資、とくに米国企業は生産性が日本企業より高く、ひいては営業利益やROA等の差につながってくるのです。
再度言いますが、私は試合観戦後の後片付けは素晴らしい行為だと思いますし、同国人として誇りに思います。ただ同時に、その賞賛すべき行為は、日本企業の生産性の低さの土壌でもあると認識しています。オー、にっぽん。
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あと、『世界情勢ブリーフィング』のJDさんがメルマガに書かれていましたが、なぜ一次リーグの日本ーベルギー戦の戦い方が物議をかもしたのか、私にもさっぱり理解できない。そもそも一次リーグの目的は突破することです。A新聞好みの正々堂々たる戦い方を披露する場ではありません。
ま、そりゃ、スタジアムに足を運んだ方々や、一次リーグ突破できなかった国の人々が文句を言いたくなるのはわかりますし、記者の皆さんは今日の紙面を埋めなきゃならないんのも理解しますが・・・JDさんも書かれていた通り、私も、ベスト4が出揃うころには、だーれも覚えていないと思う。
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今月読んだ本
『プリゾナートレーニング』は、ハマっています。体を鍛えなおさねばいけないのですが、ジムに通ったりテニスを再開したりする暇がない。そこでこの本を買ってきたのですが、読み物としても面白い。膝を90度以上曲げるのには、まだ抵抗あるのだが。
『そして夜は甦る』は、原寮氏の新作が十数年ぶりに出たのに合わせ、ポケットミステリから刊行されたのを本屋で見かけてしまったため・・・こりゃ、買わざるを得ない。社会人になりたてのころは、原氏の本に浸っていました。んなわけで、上司のウケは悪かったな、オレ。
『戦う操縦士』は、毎日新聞の書評で、フランス人パイロットの著者が、ちょうどダンケルクの戦いがおこなわれていたあたりに、アラスへの偵察飛行の体験をもとにして書かれた作品だと知ったので購入。サン=テグジュペリって、『星の王子様』のイメージが強く、これまで敬遠していたんだけど・・・
読み応えのある作品でした。彼の別の本も読んでみたいですね。
ナショナルジオグラフィックは、米国で生きるムスリムたちの特集を読みたかったため。他国の状況を少しでも肌感覚で知ろうと思ったら、こういう雑誌の特集が一番いい。ビジネス系の雑誌は、ものの見事に役に立たん。今月のナショジオは、米国のラティーノの特集のようなので、これも手に取ってみようと思う。
情報開示:とくになし
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