2017年1月16日月曜日

米国の連続増配当株式のセクター別調査 2016年末

David Fish氏によるDividend Champions Listをもとに、新春恒例の、10年以上連続増配している銘柄の増減をレビューしてみます。 投資するうえで、ほとんど何の参考にもならないかとは思いますが。

ソースは、いつも参考にさせていただいているDavid Fish氏によるU.S.Dividend Championsの12/31/2016更新のリストになります。なお、あんまり深く検証しておらず、数字もつじつまが合わない部分もあり、なおかつ力業で集計しているのでミスもあるかと思います。あくまで参考ベースで見てください。

結果は以下の通り。




オレンジ色が一番多いセクターになります。単位は銘柄、つまり10年以上連続増配をしているのは322銘柄ということになります。ネットで一年前より35銘柄減っています。現実は厳しい。


10年以上増配している銘柄のセクター別の割合

では、今回新たに10年以上に加わった面々を紹介します。





ふーん、ここ数年の状況にもかかわらずEnergyセクターから2銘柄入ってきているのは、なかなか見どころがあるかもしれません。

でも知っている銘柄、ほとんどないですね。聞いたことあるのはUnion Pacificくらい。Hillenbrand IncがConsumer Discretionaryとなっているのは間違いかと思われます。

で、これらの銘柄が増配を開始した10年前の2006年というと...

  • 韓国のソウル大学教授が発表したES細胞に関する論文がねつ造と判明
  • BSE危険部位の混入が判明し、米国産牛肉が再び全面禁輸
  • トリノ冬季オリンピック
  • サウジアラビアでアルカーイダによる初の自爆テロ
  • 第一回WBC
  • Asean、日本、中国、韓国による財務相会議で、地域通貨単位創設検討で一致(で・・・、その後どうなったんだ?)
  • インドネシアで地震、5782人死亡
  • FIFAワールドカップ・ドイツ大会
  • テポドン2号などが日本海へ
  • インドネシアで津波
  • サダム・フセインの死刑執行

なんてことがありました。

ES細胞ね・・・うろ覚えですが、こんなことは日本では起こりえないとかいう論調が一部あったかと思っています。でもこの8年後にはですね・・・、まあ、これとあれは単純比較できないのかもしれんけど。

そういえば1994年のカリフォルニアでのノースリッジ地震で高速道路が倒壊している報道をやっていた時も、識者が日本ではありえないとかコメントしていて、そうなんだろうなあ、と鵜呑みにしていた私は、1年後に発生した阪神・淡路大震災のニュース画像を見て唖然としてしまうことになります。

どこそこの国民や民族や不動産が特別・・・なんてことは信用しないほうがよさそうです。

WBCねえ・・・その年のペナントを制したチームが、最下位のチームに3連敗などということが全然珍しくないスポーツである野球の世界大会をトーナメントでやるなんて、全試合をPKのみで勝敗を決めるサッカーのワールドカップみたいなもんやで、と思った記憶があります。

てなわけで今年のWBCも無関心。あんなもん、早く無くなればいい。

このブログ的に多少関連のある出来事はというと、ライブドア事件がありましたね。

私自身はまだ定期預金すらやっていなかった。リスク資産に手を出すようになったのは2007年で、我ながら見事なタイミング・・・いや、早いうちにアレを経験したのは本当に良かった。とまれ、2006年当時、私は社会に無関心で新聞もろくに目を通すこともなく、仕事もそこそこに週末はいつものメンツとテニスという日常を惰性で送っておりました。ビートルズのNowhere Manみたいな感じ。

一方ではドイツ銀行の凄腕債券トレーダー、グレッグ・リップマンがフロント・ポイント(ヘッジファンド)のスティーブ・アイズマンにサブプライム・モーゲージ債市場が下がる方にかけるトレードを秘蔵の妙案として持ち掛け、すでに一年前からサブプライム・モーゲージ債に対するCDSを購入開始していた隻眼の相場師バーリは、マネージするサイモン・キャピタルへの出資者たちから誹られ続け(バーリさんの対応もひどいんだけど)、コーンウォール・キャピタルの二人の若者ベンとチャーリーは、大手投資銀行相手になんとかしてCDSを買おうと画策していましたが相手にされず、もがいていました。

You (俺) don't know what you are missing.

彼らに現在の日本の株式と国債の相場に関しての見解をうかがいたいところではある。

連続増配50年以上のセクター別割合は:


50年以上増配している銘柄のセクター別の割合

さて、新たに10年以上増配リストに加わった銘柄があれば、増配ストップでリストから外された銘柄ももちろんございます。


姿を消した面々、セクター別でみると、



計37銘柄。うーん、前出の数字と合わん。気にしないでいこう(だからうだつが上がらない)。

やっぱEnergy、厳しかったですね。

銘柄別でみると、



さよなら、Deere(DE)。もうドラフト対象外だ。Syngentaは確か中国の企業に買収されるんだっけ。

最後に5年ごとに区分けした銘柄数。




情報開示:とくになし


Special thanks to Mr. David Fish for updating the U.S. Dividend Champions list.  Without the list, I am as blind as a bat.

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