2016年11月19日土曜日

『なるほど投資講座』と日本たばこ産業(2914)の臨時獲得

 私たちの生活に有意義な価値をもたらす企業や事業を冷徹に見極めて投資する。見込み通りなら生活を豊かにし、結果としてあなたの個人資産も増えている。この知的生産こそが文明を進捗させる原動力としての資本主義、そして株式投資の本来の姿です。
奥野一成 『株式投資7つの誤解 ⑧ まとめ 現代の資本家になろう』 日本経済新聞(夕刊) 2016年11月18日
日本経済新聞の夕刊に、農林中金バリューインベストメンツの最高投資責任者、奥野氏による『株式投資7つの誤解』と題された投資講座が連載されていました。なかなか示唆に富む内容だったので、ちょっとまとめてみます。


  • 長期投資においては、何に投資するのかの方が、投資のタイミングより絶対的に重要
  • 参入障壁のない企業の「単純な成長」は超過収益を生まない。むしろ企業価値を毀損する。非常に高い成長率を持つ産業や企業は、新規参入を助長するので、そういう分野で競争優位に見える企業に関しては、懐疑的に見るのが賢明
  • わかりやすいテーマ(例、インターネットバブル)に沿う企業は、競争を激化させるため、収益性を著しく低下させる懸念あり。一方、平凡なテーマでも競争優位性を持っていれば、企業価値の増大が持続的になる。例:コルゲートパルモリブの歯磨き粉 x 人口増加
  • そもそも誰でも入手できるような定量的な財務情報だけで割安かどうかを判断するのはいかがなものか? インターネットが普及する前の、たとえばバリュー投資の始祖ベンジャミン・グラハムが活躍したような時代ならいざ知らず。
  • 投資先の選定で大事なのは配当の大きさではない。その企業に持続的に価値を増大できる投資機会や競争力があるかどうか。
  • 株価の方が為替より値動きが大きいため、長期的に株式投資をするのであれば為替変動は無視できるレベル。投資先に国籍は意味がない。
  • 長期投資をするうえで大事なのは、知識や情報そのものではない。それらを有機的に結び付けて仮説を引き出す論理的思考力と想像力が大事。あふれる知識や情報は適切に捨てること。
  • 脳みそに汗をかけ。

私は、論理的思考が欠落している想像力 = 妄想力 は得意なんですけどね・・・
日経新聞(夕刊)2016年11月16日

☆☆☆


奥野氏に「オイ、ちゃんとオレの記事を読んだのか」と言われるかもしれませんが、日本たばこ産業(2914)を臨時で獲得しました。前々から候補だったのですが、高いなあと手が出せなかった銘柄です。


私たちの生活に有意義な価値をもたらしているのかどうかは疑問ですが・・・まあ、タバコはヒトをヒトたらしめるささやかなぜいたく品ですからね・・・動物は飲み食いするが、タバコは嗜まない。


情報開示:この記事を書いている時点で2914x100株保有


参考記事:タバコをめぐる冒険

12月は定期獲得の月ですが、このまま必需たちの沈黙が続くようでしたら、やっぱりアレかなあ。


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