GPCの8-Kレポートによると前年度と比較して2015年度のSalesは4%ダウン、EPSは0.4%の伸び。
Salesは通常で-2%ダウン、買収で+1%、為替で-3%です。あんまりよろしくないですなあ。
Salesの結果をセグメント別に見てみると
- 自動車部品は-2%、そのうち+2.5が通常で、買収効果がそれに若干上乗せになり、-5%が為替
- 産業部品は-8%で、このうち-1%が為替の影響、+1%が買収効果
- 電気部品はほぼフラット、通常で-2.5%、同価格下落の影響で-1.5%、でも買収効果で+4%
- オフィス用品は‐2%、そのうち-3.5%が通常で、-0.5%が為替、+2%が買収効果
唯一ポジティブな自動車部品(為替の影響を除く)は、逆に原油価格安の恩恵を受けているのかもしれません。GPCの2015年10月のプレゼン資料のP.14-15にあるように、ガソリン価格が下落するのに反比例して、米国での車の走行距離は伸びています。
Lake View NAPA / Gerry Dincher |
またP.12にあるように、車の平均保有年数が長くなる傾向にあるようです。トヨタにせよGMにせよ、耐久性が良くなっているのが原因ですかな、それとも先の金融危機の影響かな。
長く保有すれば、部品は消耗します。
いいですねー。浮き沈みのある自動車メーカーより、長期安定保有にはよろしいんじゃないでしょうか。
同社の長期的な年間目標は
- Salesを6-8%増加
- Operating margin 8-8.5%達成
- EPSを7-10%増加
この一年間の軌跡:
数値のソースは2016/2/16の8-K |
数値のソースは2016/2/16の8-K |
なんにせよ私はこのキャッシュフローのDebtの出し入れが気に入らないので、いまのところGPCを追加獲得する意思はありません。
最後に前年度からのRevenue、Operating Income、配当の伸び率の推移。FY15は含んでいませんがRevenueと配当は上述の通りです。
数値はモーニングスターのサイト |
情報開示:この記事を書いた時点でGPC25株保有
それにしても原油安=浮いたガス代で、米国在住の人は、車の走行距離だけでなく、炭酸飲料やタバコの消費量を増やしているのでは・・・と思いますが、どうでしょう。
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