2025年2月27日木曜日

子供たちは何処へ - NVRのレビュー 1-

Where do the children go

Between the bright night and darkest day?

The Hooters 『Where Do the Children Go』

いまをさかのぼること約35年ほど前、私は米国東部のフィラデルフィア郊外にある大学に留学をしていました(のちに北西部の大学に転籍する)。かの地の6月あたりはとてもさわやかで、芝生の香りを楽しみながら、ながーい黄昏時に近所の住宅街を散歩していたことは、よき思い出の一つです。ときおりそのあたりにあった公園で、たむろしていた子供たちとバスケをやったりしましたね。

思えば私の株式投資のポートフォリオは、自身の見果てぬ夢を追いかけていく過程で構成されつつあるのかもしれない。私は米国で暮らしていくにはあまりにも弱い人間なので、代わりに太平洋の対岸から、あの過酷な地の優良企業のオーナーになることで人生の帳尻を合わせている気がします。 

あのころバスケをした子供たちは、今はどういう暮らしぶりをしているだろうか。やはり郊外に家を建てて、週末はToroの機械で芝を刈っているのでしょうかね。

米国の主に北東部を根城にしているホームビルダーNVR, Inc. (NVR)をレビューします。The 3rd Man's  Fundの新規メンバーです。


この写真の建築中の家はNVRのものかどうかはわかりません。あくまでイメージです。

2025年2月21日金曜日

スパイスのない人生なんて 10 - MKC-

Power over spice is power over all.

FY2025 第三四半期レポート -ステージ03/40-』で書いた通り、2025年1月に大幅にポジションを減らしたMcCormick & Company,Incorporated(MKC)ですが、The 3rd Man's  Fund最初の10年間のポートフォリオにおけるアイコニック的な存在でもありますし、今後もそれなりに期待はしているので、しっかり2024年度を振り返ってみます。



2025年2月1日土曜日

FY2025 第三四半期レポート -ステージ03/40- 

We have to invest in the world we live in, and not the world we want.

- Charlie Munger

世界的な選挙イヤーだった2024年が終わって一か月が経ちました。

全体的にみると、各地域での保守的なリーダーが選ばれた傾向があるように見受けられます。米国しかり、欧州しかり。ここのところの韓国での騒動も、あれはイデオロギー的に右か左かではなく、“半島”という見地からみて保守か否か、の争いだと思います。

そして日本では、“面倒な時には中空(ちゅうくう)”というお家芸が発揮されましたね。まさしく列島の見地から見て保守的な行動です😅 

これらの結果は、とどのつまりはインフレがもたらしたものと私は考えています。インフレは人々が自分自身の、あるいは自分達の文化や流儀の価値が毀損されたと無意識に感じてしまい、なんとかしてその価値を取り戻そうとすると、いわゆる“保守的”なアクションをとりがちになるのだと思います。

一方デフレは、自分たちが提供するモノやサービスが買いたたかれている状態なので、結果的に失われたウン十年みたいな自信喪失につながるのでは、とも考えます。

It's the economy, stupid.

閑話休題、それぞれの選挙の結果に我が意を得た方もいれば、失望した方もいるかと思います。

いずれにせよ、投資活動においては

We have to invest in the world we live in, and not the world we want.

です。理想に酔わず、ストーリーを描かず、株価に踊らされず、事実を正しく解釈することを心がけ、クールにいこう。