と同時に、来るべき(すでに到来済み?)日本での少子高齢・多死社会を見据え、一見ネガティブに見えるその潮流を逆手にとって資産を築くことを目論んで設定された『いざ・波』ファンドの令和元年十二月の結果を確認します。
なお『いざ・波』の名前の由来はこちら。
黄色は新規獲得、青は放出、紫は一部放出、緑は追加獲得 |
今月は配当再投資としてA.O.スミス(AOS)を獲得(追加)しました。
次に『いざ・波』。
今月は鎌倉新書を一部売却し、それを原資にKeePer技研を購入しました。またシステム・ディの株価が大きく伸びています。結果ポートフォリオは以下の通りになっています。
『いざ・波』に関していうと、計5企業で構成し、そのうちの3企業がポートフォリオの7割程度を占めるのが理想です。ここのところアイ・アールジャパンとシステム・ディの株価が強かったのと、鎌倉新書のポジションを減らしたため、以前のような偏重が是正されてきました。
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書店をぶらついていると、週刊ダイヤモンドの「割安株」の表紙が目に入ってきました。
おお、なにか参考になるかな、とパラパラとめくり、その内容の濃密さと情報量の多さに恐れ入ってしまい、結局買わなかったです。ただ私が同誌を立ち読みでざざっと目を通して浮かび上がってきた企業はただ一つ、アイアール・ジャパンです。
モノ言う株主には、どんどん参加してきてほしいですね。株主の多様化が健全なる市場を創り出し、最終的に最大多数の最大幸福を生むと考えます。
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年末に、帰省先の途上にある観光地のホテルに宿泊しました。朝食はバイキングです。でも私が自分でチョイスしたのはコーヒーだけ。あとはワイルドワイフと2人の子供(4.8歳と1.5歳)が食べ残したものをせっせと片づけました。
焼うどんにカレーライス、ハムサラダ、野菜の煮つけにシリアル、魚の塩焼き等々・・・なんといいますか、非常に出来の悪いバランスファンドを彷彿とさせます。山崎元氏がこれを目の当たりにしたら、きっと憤死することでしょう。
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【今月読んだ本】
ル・カレは、先月『スパイたちの遺産』の文庫本を読んだため。何回目の再読かわからない。
『マークスの山』は、秋に読んだ『我らが少女A』が素晴らしかったのと、なぜか12月はエンタメ小説を読みたくなるため、約17年ぶりに再読。そういえば去年の年末も高村氏の『黄金を抱いて翔べ』を読んでいたなあ。
最近「上級国民」とかいう下品な日本語を見ましたが、それでいきますと、マークスのうちAとKは正真正銘の上級、MとRは一方はお役人の息子でもう一方はサラリーマン家庭出身だから違うのかな。Sは大手土建屋の御曹司なので、これもどうなんだろ、中上級国民とでもいうのだろうか。Kが台風の目的な存在ではあるのだが、読んでいる限り才能豊かで、とても性格がいいヤツでもある…若かりし頃は。
それにしても検察や警視庁の派閥・出世争いは、どれほどすさまじいのであろうか。改めて感慨に浸っていた時にカルロス・ゴーンさんのニュースが飛び込んできました。嗚呼、こりゃ、たいへんだ。いまごろどんな駆け引きや深謀遠慮が渦巻いていることだろう。
ルリボシカミキリの青の吸引力は何に由来するのだろう。それをずっと考え続けてきた。そこには秩序があり、秩序がもつ美しさがある。しかし、自然がつくりだす秩序は、同一のパターンの複製による繰り返しにみえて、その実、二つとして同じものがない。絶えず揺らぎつつ、いずれも一回性の、変位と変奏を含んだ動的な平衡としてそこにある。しかし平衡はほんとうの平衡ではない。たえず新しい平衡を求めてさまよう非平衡として動的な平衡はある。それは完全さを求めながらも、その内部に不可避的な不完全性を含んだものとしてある。
福岡伸一 『ルリボシカミキリの青』 文春文庫『ルリボシカミキリの青』は、帰省のお供に。福岡氏の著書は初めて。本屋で表紙が目に留まりました。私も少年時代は虫取り小僧だったのです。
独身の頃は、年末年始はここぞとばかりにヘビーな本を読んでいたものだが、子供連れともなると集中して読めないので、どうしてもエッセイみたいなのがいいですね。記憶に間違いがなければ、私もルリボシカミキリを捕ったことがあります。でもその青にはあまり興味をひかれなかったな。
考えてみると株価というものは、企業の活動や利益と、それに追随する株主の思惑によってはじき出される動的平衡の数値の推移といえるのかもしれない。たしかニッポン中小型ファンドの苦瓜氏も、言葉は違えど似たようなことをおっしゃられていた記憶があるんだけど、どうだったろうか。
サードマンの収入明細の履歴はこちら。
Appendix
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