2024年2月19日月曜日

2月前半の振り返りとストライクゾーンの修正

保有している米国株式のうちの4社から今月前半に第四四半期および2023年度の決算が発表されました。すこし振り返っておきます。が・・・ 

その前に『打率8割の投資家の勝率』でTypeIエラーを減らせ!と書いたばかりにもかかわらず、一部ストライクゾーンでバットを振ってもいいエリアを上方に修正しましたので報告しておきます。舌の根も乾かないうちに・・・というのは私の得意技。 

詳しくは投資方針のページに記載していますが、右打者であると仮定すると、内角高めにヒッティングエリアを拡大しています。内角は過去10年間のROCEの中央値が35以上であり、さすがにこのあたりの数字をたたき出している企業の株式のPERは過去をさかのぼって調べても常に高いので、エリアを高めに修正しています。

ROCEの35以上の企業ってのは大抵の場合、バフェット氏が言うところの「島に一つだけかかる橋を所有しているような事業」を行っており、なおかつ投資対象企業はDebt/Equityが0.3以下に絞っているので、獲得時のPERが高くても致命的なリスクは避けられるだろうという判断です。

2024年2月16日金曜日

打率8割の投資家の勝率

  マーケットで生き残ることは、戦場で生き残ることと本質的に同じことだ。できるだけ損失を出さないようにして生き残ることさえできれば、結果的にいくらかの財産ができているものさ

by ウォルター・シュロス、Roald W.Chan 『価値の探究者たち』 山本御稔・小林真知子・訳 きんざい

 

進化のカジノで使われる通貨は生存である。

リチャード・ドーキンス 『利己的な遺伝子』 日高敏隆・岸由二・羽田節子・垂水雄二・訳 紀伊國屋書店


私にとって投資関連のザ・マスターピースと言える本、インド株式を運用するNalanda Capitalの創始者Pulak Prasad氏(以下敬意をこめて師匠Pと呼ぶ)による『WHAT I LEARNED ABOUT INVESTING FROM DARWIN』は3つのセクションで構成されていますが、それぞれに


  1. Avoid big risks.  
  2. Buy high quality at a fair price
  3. Don't be lazy - be very lazy 


とタイトルがつけられてあるように、まずは(損をする)リスクを最小限にとどめることに重きが置かれています。しかし人間、いやもとっと範囲を広げると、生きとし生けるものすべてが、リスクを広げてしまうエラーを犯す存在でもあります。

2024年2月2日金曜日

1月の振り返り

Struck me kinda funny
Seemed kinda funny sir to me
Still at the end of every hard day
People find some reason to believe

Bruce Springsteen 『Reason to Believe』

保有している米国株式の第四四半期および2023年度の決算が発表され始めました。まずは数字だけで軽くフォローしてみます。