そう、生物です。ですから人の力で駆除することができます。同じ自然災害と区分しても、地震や台風とは違います。
映画『シン・ゴジラ』より、巨大不明生物を駆除するための武力行使命令を下すことを渋る内閣総理大臣に対する赤坂秀樹・内閣総理大臣補佐官(国家安全保障担当)のセリフそう、生物です。ですから人の力で防除することができます。
というわけで害虫・害獣(シン・ゴジラを除く)から人々のホームを守るローリンズ(ROL)の2016年度を振り返ります。
まず、ROLの2016年度のアニュアル・レポートの表紙ですが・・・
いや、なんというか、カミュとか阿部公房とかの小説の文庫本の表紙みたいで、なかなかイイですね。ページをめくると不条理な世界が待ち受けていそうな気配です。
だれが考えたんだろう。まあ害虫との終わりなき戦いというのは不条理なものとも思えるが。
それはともかく2016年のROLの成し遂げたことは:
*34の会社を買収(おそらく多くは三ちゃん企業に毛が生えたくらいの規模と私はニラむ)
*19年連続の増収増益
*Revenueはvs LYで5.99%増加、買収を含まないOrganic growthで5.2%増。
*SG&Aは31.2%で、vs LYでフラット
*一般住居のペストコントロールのRevenueは7.3%増
*商業施設のペストコントロールのRevenueは4.4%増
*シロアリ関連のRevenueは6.3%増
*14年連続増配
また着々と海外(OUS)展開を進めている模様。
カナダでは約40%の市場シェア、オーストラリアで2企業の買収、UKでエリザベス2世の御用達だったSafeguardの買収、中国をはじめとする世界各地での25のフランチャイズ設立等々。Global warmingによるヤツラの増殖に対し、着々と布石を打っております。
ちなみにOUSで稼いだ儲けは、米国内に還元せず、海外で再投資するのだとか。
RevenueのOUSの比率は7%。まだまだとってもアメリカンな企業です、アニュアルレポートの表紙を除くと。
足元ではCRM(おそらくCustomer Relationship management)のBOSSシステムの導入完了、またVirtual Route Managementも導入し、顧客訪問するサービスマンたちの業務効率化も進んでいます。
RevenueとOperating incomeの推移:
数値のソースはモーニングスターのサイト |
連続増収増益もそうですが、Marginがあがってきているのがよろしい。
財務3表(数値のソースはアニュアルレポートより)
純利益の利回りは18%。いいですねえ。なおBSに長期負債は存在しません。以前の記事で誤って記載していましたが、今回の表で訂正しています。
投資キャッシュフローのうちCapexと買収費用が約半々です。残ったキャッシュを配当に回し、さらにあまったキャッシュを自社株買いってな感じかな。
いまのところ米国の住宅事情の見通しも好調なようだし、温暖化で商売のネタは増えつつあるし、うーん、いいですねえ。
惜しむらくは、ちょっと株価の上昇がここのところ急ピッチで、手を出しづらい。
Yahoo! Financeより、赤丸が獲得のタイミング |
まあ、なんとかショックでこけた時には・・・と思うのですが、そういうときは、ここ以外の銘柄も大バーゲンなんだろうな。
情報開示:この記事を書いている時点でROL160株保有
このブログでのROLのその他の記事はコチラ
Appendix 配当性向推移
数値のソースはモーニングスターのサイト |
私は防除するの多くを必要とします
返信削除Thanks for your comment, Jurandir. As long as we have global warming issue and ROL keep making Pest Control down to science, I am happy being long ROL.
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