「十分というのはあなたが考えているよりも長いかもしれないわよ」
村上春樹 『ねじまき鳥クロニクル 第1部 泥棒かささぎ編』 新潮文庫
投資家は、企業と人間の本質、さまざまな数字について多くを知る必要がある。
デビッド・クラーク 『マンガーの投資術』 林康史・監訳 石川由美子・翻訳 日経BP社
2014年4月に誕生したThe 3rd Man's Fund、来年には10歳になります。これを機に年度を5月はじまりの4月終わりに変更します。たいていの米国企業は2月から3月にかけてアニュアルレポートが作成されますし、日本企業も3月が年度末のところが多いため、そのほうが都合がいいというのもあります。
また、なんとなくなのですが、自分の中で長期投資は30年という意識があります。その場合、10年ごとに前半・中盤・後半と分けられます。
ということで、来年の5月からはいよいよ中盤の10年に差し掛かることになります。中盤が終わるころには、私は63歳、ムスメは19歳、ムスコは15歳となり、こりゃ、なかなか重要な局面を迎えることになりそうです。
来年からNISAもさらに充実してくることもあって、これからは投資信託への積み立てがメインになる予定ですが、一方でThe 3rd Man's Fundももっとクオリティを高くしていくつもりで、これまでの10年間の反省を踏まえながら、改めて投資方針を見直している最中です(Code of Conduct for next 10 years (策定中))。
それに合わせ、すこしずつポートフォリオの中身もいじっている最中で、来年の4月末まで時間をかけて質を高めていく予定です。最終的には中盤が終わる2034年の初夏の時点で株式の平均保有年数が10年になることを目指します。
その過程でいろいろ考えていることを、これから複数回にわたってつらつらと書いてみたいと思います。