短期決戦志向は、補給・兵站の軽視にもつながっている。これも大東亜戦争を一貫して流れる考え方であった。インパール作戦しかり、ガダルカナル島しかり。燃料、弾薬、食糧などの物的資源の補給がつねに滞りがちであったばかりでなく、パイロットや士官という人的資源も戦争中期以降は急速に不足していた。サマール湾で敵空母群を追撃した栗田艦隊があと一歩のところで追撃を中止したのも燃料不足を懸念したためといわれる。
『失敗の本質』 中公文庫先日、月刊ロジスティックス・ビジネス誌の8月号をパラパラとめくっていたら早田虔太郎氏による『米ガ-トナー「サプライチェーンTop 25」』という記事が目に留まりました。