2019年11月30日土曜日

『いざ・波』の2019年11月

来るべき(すでに到来済み?)日本での少子高齢・多死社会を見据え、一見ネガティブに見えるその潮流を逆手にとって資産を築くことを目論んで設定された『いざ・波』ファンド。

令和元年十一月の結果を確認します。

なお『いざ・波』の名前の由来はこちら





今月も、いっさい売買アクションは無し。The 3rd Man's  FundよりもBuy&Hold傾向が強くなっています。






『いざ・波』に関していうと、計5企業で構成し、そのうちの3企業がポートフォリオの7割程度を占めるのが理想です。しかし次の候補を探す時間がない。全然ない。徹頭徹尾ない。ああ、また四季報に頭を突っ込める贅沢な日々は来るのであろうか。

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 (日本人の)基本的な思想というのは、祖霊信仰である。神道でも仏教でも、そのときどきに崇める神仏はさまざまでるが、常にあわせて祖霊を遇することは共通しているのである。そのことは、また東アジアのいくつかの民族に共通することではある。つまり、稲作定住の生活基盤をもつところに顕著にみられる信仰形態なのである。
神崎宣武 『神主と村の民俗誌』 講談社学術文庫

鎌倉新書の株価が伸びました。ま、決算後に下落がいつものパターンですけどね。

この会社を知ったのは、ドトールで四季報を読んでいて頭がもうろうとしていた時、ついうっかり床に落としてしまい、拾い上げた時に開いていたページに同社が載っていたのがきっかけとなります。

私自身が読書好きというのも幸いしました。「新書」ってなんだ?と興味をひかれた記憶があります。鎌倉新書という社名は、同社がもともと仏壇仏具業界向けの書籍の出版を目的に設立されており、それが由来になっています。社名的には、ピーター・リンチさんのツボにはまりそうですね。

10バガー銘柄を探すには、四季報を適当に放って開いたページに注目する、ってのが良い方法かもしれない。そのときの会社の社名が地味であればあるほど倍率が高いかもしれんぞ。

列島人の葬儀や祖霊信仰への意識は、ちょうど大きな過渡期を迎えているような感じですね。高度成長のころ、生まれ故郷から遠く離れて都会に出てきた人々が、親族や、あるいは自身の人生の終わりを考えるタイミングになっています。

どんなに物理的に遠く離れても、しきたりやしがらみからはそうそう簡単に解放されるものではありません。若いころはどんなに宗教的な儀式や地域の慣習をバカにしていたとしても、年を取るにつれ、それらのありがたみや良さを、あらためて認識し始めたりもします。

かくいう私もその一人です。

今後も株価的にはいろいろ変動はあるでしょうが、鎌倉新書は現在の列島の人々の切実なニーズに十分応え得る価値を、これからも提供し続けるのではないかと考えています。その認識が変わらない限り、同社の株式はホールドし続けます。

師走ですね。もういくつ寝るとお正月・・・か。光陰矢の如し。


Appendix








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