2018年3月3日土曜日

株式投資と哲学、サードマンの収入明細(2018年2月)

我が家の3番目のProfit Center、サードマンの収入のアップデートです。なお配当履歴のページも更新しています。サードマンの由来はこちら

黄色は新規投資、青は売却、緑は追加投資

今年の2月は寒かったですね。

プロクター&ギャンブル(PG)、マコーミック(MKC)、クロロックス(CLX)を追加獲得しました(参考記事『Dr.ペッパーを引き継ぐ者たち』)。それにしても、アッヴィ(ABBV)の増配率、すごかったみたいですな。あと、ゼネラル・ミルズ(GIS)もペットフードに進出ですか。

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いよいよプロ野球もキャンプインです。阪神の新外国人、前評判が高そうですな。そりゃ毎年のことか。まだまだ寒いけど、この季節は私も積極的に体を鍛えようかなという気分になります。

週末一回のランニングと平日一回の水泳をやっています。事情によりテニスの再開が見通し立たなくなったのですが、なぜか肩を作らねばならないので、平日かなり無理目に時間をこじあけクロール。ちょっくらギアを上げないと。ショーペンハウアーさんも、こう述べています。
陽気さにとって、富ほど役立たないものはなく、健康ほど役立つものはない。
生命とは動きであり、動きに生命の本質がある。
ショーペンハウアー『幸福について』鈴木芳子・訳 光文社古典新訳文庫
オドリツヅケルンダヨ、と誰かが言ってましたね。

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今月読んだ本


 
『マネーの代理人たち』を読むと、なにゆえ株価(個別にしろ指数にしろ)が往々にして短期的に挙動不審になるのかよくわかりますね。『アイ・アールジャパンホールディングスの追加購入と『マネーの代理人たち』』にも本書に関し、少しばかり書いています。


わたしたちは答えを見つけるためにこの世に生まれてくるわけではない。疑問を呈するためなのだ。
ローベルト・データラー『キオスク』酒寄進一・訳 東宣出版
昨年秋に映画『ダンケルク』を観てから、第二次世界大戦関連の書籍をぼちぼち読んでいるのですが、大戦直前のオーストリアを舞台にした小説を本屋で見かけたので興味を惹かれて衝動買い。

大都会ウィーンに出てきた青年が主人公の、素晴らしい青春小説です。

ナチスの影響がつよくなるにつれ、市井の人たちが、
それにみんな、妙に目をらんらんと光らせている。なんとなく自信と希望に満ち、生き生きしたまなざし。〈中略〉とにかくみんな目を輝かせ、よく通る大きな声でしゃべる。
ようになる。誰も疑問を呈することがなくなれば、おしまいですな。

株式ブログ界隈でも、目をらんらんと光らせて、よく通る大きな声でしゃべる記事が増えてくると気を付けたほうがいい。

ロクなことにならない。


この世でモラルと知性の形をとった怪物に立ち向かうヘラクレスのごとき唯一無二の英雄、それが哲学
ショーペンハウアー『幸福について』鈴木芳子・訳 光文社古典新訳文庫
2月はこれにハマっていました。

最近人生100年時代とか言われていて、それについてリンダ・グラットン氏の著書をはじめ、いろいろな指南書がでているようですが、個人的には、まずこの『幸福について』を読んで自分自身に立ち返るのがいいかと思います。今の時代の日本という国に生きる人のために書かれたような本ですね、これ。
もともと人生とは、楽しむべきものではなく、克服されなばならぬもの、どうにかやり遂げねばならぬものである。
という考えを根っこに展開されるショーペンハウアーの『幸福について』の論は、けっこう私が影響を受けている投資論と相通ずるものがあり・・・

そもそもですな、株式投資なんてやっている輩の大半は楽しんでやっとるわけではなく、サイアクの状態だからやっとるんです。安全資産で悠々自適なんであればする必要はないし、おカネがたんまりなくとも精神的に満ち足りている人生を送っているんであれば、そんなもんに手を出す必要はない。

それを根っこにしたうえで・・・

たとえばバフェット氏は、ルール1として絶対に損はするなと言い、ウォルター・シュロツ氏をはじめとする『価値の探求者たち』(Ronald W.Chan著、山本御稔/小林真知子・訳)にでてくる著名投資家も、まずはカネを失わないこと、退場宣告されないことに重きを置いており、苦瓜達郎氏は最初からある種の諦念を持つべきと述べています(*)

そしてショーペンハウアーは、
愚者は人生の享楽を追い求め、騙されたことに気づく。賢者は災厄をさける。
そう、私のような投資方法では、賢人たちのいう通り、享楽を追わず、まずは災厄をさけることに徹することを心がけたいですね。

また株式投資は、やりかたしだいでは、ショーペンハウアーの言う“人間の苦悩の相反する二つの源泉である困苦と退屈”から解放させてくれる存在になりえるのではないでしょうか。

やりかたしだいでは、この二つを抱え込むことになるが。

この本は、寒風吹きすさぶ冬に、気付け薬的に飲むポケットウィスキーのような感じで、折に触れページをめくれるようにコートに常時忍ばせておくたぐいの本で、まさに文庫本で本領を発揮する書だと思う。歩いて読め。

しあわっせはぁ、あるいてこない、だぁーから・・・

最後に資産関連の警句。
富は海水のようなもので、飲めば飲むほど、のどが渇く。
情報開示:この記事を書いた時点でPG133株、MKC170株、CLX57株、ABBV108株保有

サードマンの収入明細の履歴はこちら


*苦瓜達郎『ずば抜けた結果の投資のプロだけが気づいていること』幻冬舎新書

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